今回は2020年の入試に関する内容をお伝えしたいと思います。
おおきな骨子としてはセンター試験を廃止して、学力診断テストを高校に在籍中に行うということです。その内容もマークシートではなくて、記述式となります。
いままでお伝えしてきたとおり、数学の入試においてはあきらかに記述になることは歓迎すべきことです。しかし、採点を考えた場合、どうなるでしょうか。あれだけの受験者の解答を採点者がいて採点することができるのでしょうか。
しかもその採点基準は、最終的にはどんなに頑張っても採点者の主観などがはいりかねません。そうなるとどんなことが起こりかねないでしょうか。
そこには、その学校の求めている人を選別することになりかねません。客観的数値で今までは振り分けられていたところを、その大学、採点者の主観で採点が許されるということになるとここに大きな問題が生じてきます。
簡単に言うと採点者が入れたい人を合格にすることができるようになるということです。
それによって何が生じるでしょうか?
たとえば、かなり極論になりますが、医学部の入試を考えた場合、入学後の寄付金の期待できる人や両親が同じ職業の人を合格にするようになるということです。それを避けるようにしても、すべてをきれいに除くことはできないでしょう。
したがって、何が起きるかというと、経済格差も広がり、かなり偏った状況になるわけです。そうならないことを期待したいのですが・・・