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(1) 合格体験記+αとは

このカテゴリーでは、最近の合格体験記合格体験記をかいてくれた生徒についての裏話をお伝えしたいと思います。

どのような経緯でこのような成績までのびて、合格をGETできたのかをお伝えしていきたいと思います。ぜひ、HASHIKENでの合格の道筋をイメージできたらと思います。

【21】 テキストよりプリント?

 最近の高校の理科の授業ですが、どの科目をとってみても、ほとんどはプリントで行っていて、テキストを使うことは少ないようですプリントとテキスト・・・果たしてどちらが学びやすいと思いますか?

 2つの違いはどこにあるのでしょう。

 一つは、きちんと冊子になっているものと、自分でファイルをしていく必要があること。これは学ぶ側にも大きな違いを産みます。まずは、ファイルしていく過程で、管理のできていない生徒は、ファイルをぐちゃぐちゃにして鞄の奥底にためたり、いくつかをなくしてしまったりすることでしょう。

 それは、クリアされているとして、そのプリントを使って入試問題や実力試験を解くにあたっては、果たしてそこにきちんと内容が載っているでしょうか?なんといっても全体像がつかみにくいのが、プリントの大きな問題点です。どこを勉強していて、それまで勉強していることとのつながりがあるのかないのか・・・

 さらに問題なのは、ほんとうにそのプリントが、役に立つ内容のものなのかというところがあります。ある高校の先生は、自分の興味のある部分に特化して、プリントを作り、定期試験もその部分から出すとか・・・なんとも斬新というか、自由というかといったところです。

 つまりは、プリントには限界があり、散逸することが多いということです。プリントはあくまで補強資料であって、テキストをメインに使うべきではないかと思います。そうすることが生徒にとっても安心できるし、わかりやすいものとなります。

 ではなぜ、プリントが多いのか?

 カリキュラムの時間が短くて全体を把握できないから、メインのところだけ教えたいとということもあるでしょう。たしかにそういう面もありますが、一番の理由は、そのほうが講師側にとっては楽だからです

 教える内容を自分で決める・・・わからないとこや自信のないところ、新しく加わったことなどは、避ける。そうすることで、教える内容は毎年同じものを同じように教えればいい。そこに出てくる問題や質問も毎年の授業がデータベースになっていくので、そのプリントに対する理解度が深まる。その結果、最終的には、そのプリントをあつめて冊子本にする方もおられるようです。そういう点で、かなり保守的といえるでしょう。

 確かにそうですよね。講師側はほかにやることがあって忙しいのだから新しいことを学んでいる余裕がないということでしょう。ただ、生徒のことを考えるならば、もうちょっと講師側にも努力が必要かと思いますが・・・

 では教務としては、それを指摘して改善できないのか?と思われるでしょう。

 これまた難しいところのようです。たいていそこまでプリント体系ができている場合は、かなり教えるのに年数がたっていることでしょう。つまりはすでに大御所的存在になっているところもあり、なかなか頑固であったり、周りから問題点を指摘しにくい状況にあるようです。・・・そのための教務だと思うんですけどね~。

 それでは、高校生のお子さんを持つ親御さんであれば、可能であれば学校での理科のテキストやプリントを確認してみてください。もし、テキストがとてもきれいで、プリントがやたらと多い場合、このケースにあてはまるものかもしれません。

【20】 一度楽をしてしまうと・・・

以前は‘ゆとり教育’が中心で、カリキュラムの内容も、授業日数も減らして、ゆとりをもたせようとのことでした。

 しかし、それではまずいことがわかって、カリキュラムの内容を増やし、授業日数も増やしたいけど土曜日は休みにしたいというどこかのお偉いさんの都合によって、長期休暇が削減される結果となってきました。

 さてここで、カリキュラムを減らすのがまずかったので、元に戻して増やせばいい!というところですが、果たしてそれで元通りになるでしょうか。

 一度楽をしたら元に戻すのが大変ということは、おわかりになると思います。たとえば、運動でいえば、校庭を100周トレーニングしていたところ、それはやりすぎだから、校庭を50周にしなさいといわれて、変更して、10年くらいやっていたところ、いややっぱり100周走る必要があるといわれて、100周走りなさいといわれたとき、果たして、すぐに100周走ることができるでしょうか。100周を50周に対応した時間と、50周から100周に対応するための時間どちらも同じだと思いますか?

 一度楽を覚えてしまった現場に、再度ハードな方に方向修正するには、かなりの負担がかかることでしょうそこにきて、アクティブラーニング・・・とても対応などできない、今のままでいいじゃない?という意見が出てくるわけです。

 こうなってしまうのは現場の問題もありますが、それを指揮指導する側が、混乱させた来たという事も言えるでしょう。

 さてこの先、どのくらい生徒の気持ちがわかるカリキュラムや授業体系を確立することができるか、その道はかなりハードなものになることでしょう。なんとか生徒目線の授業を考えてほしいと切実に思います。

【19】 東大までの人・・・

 昨今の全世界の大学ランキングでは、あまり上位に日本の大学は入りません。それでも東大というブランド力は日本の中では大きいのではないでしょうか。そのギャップにあるのは、『東大までの人』の存在でしょう。

 社会人1年目の人や、大学院に進んだ人の1年目に問題を抱える人が多くいます。その問題とは、『何をやればいいんですか・・・』といった問題です。何をやればって・・・その仕事や研究がしたいからその道を選んだのではないかと考えるかと思いますが、そうでなくても、そこまで来てしまう生徒が多くいます。東大の卒業生の中にもそのような人がいて、そのような人を代表して『東大までの人』と呼ばせていただきたいと思います。

 なぜそのような状況になってしまうのか・・・

 そもそも何度もお伝えしている通り、入試問題や学校のカリキュラムは、答えがあって、それを探し出したり求めたりする問題です。いわば、犯人がわかっている推理小説みたいなものかもしれません。したがって、出題者と同じ経路や論理をトレースして同じ答えにたどりつけるかといったものといえるでしょう。

 そのような勉強をしてきて、答えのある問題を答えることにエキスパートになって、入試問題で高得点を取ってきているわけですから、社会にでたり、または大学院に入って、自分で問題を見つけて研究したり、問題にとりくんだりすることができないわけです。しかも、その課題には答えがほとんどなく、未知の領域・・・(まあ前人未到の内容を研究し成果を上げたからこそ、ノーベル賞をもらえたりするわけですが)

 その一方で、彼らがエキスパートなのは、指示されたことを、答えのあることを淡々と行ういわば事務処理などは得意といえるでしょう。

 したがって、就職で採用する企業側として、そんな事務処理を行うことに秀でた人材を採用したところで、あまり期待できないわけです。ですから、自分で問題を見つけて、解決する方法を模索する人材を輩出することができる教育体系をということで『アクティブラーニング』が必要となったわけです。

 しかし、これもなかなか一筋縄ではいきません。なぜなら、すでに『東大までの人』がたくさん存在しており、そのような変化をよしとしていないからです。

 そのような問題に取り組む姿勢を確立すべく、SSシステムが存在しております。

 

【18】 解答を人質にとった授業

 今回は高校の数学の授業の内容についてちょっとお伝えしたいと思います。

 数研出版の『オリジナル』という問題集をご存知でしょうか。この問題集は主に前年度の入試に出題された問題をあつめたもので、進学校の数学の傍用の問題集として使われることが多い問題集です。この問題集の特徴は解答が略解しかなくて、最終的な答えしか本体には出ていません。詳細解答に関しては、別冊で出版されています。

 問題は、この問題集の使い方です。多くの高校においては、問題集だけを渡して、定期テスト前にどこまでの範囲をレポート提出だとか、どこまでの範囲を定期テストの範囲に入れてくるようになっています。当然のことながら、現役生に入試レベルの問題は、すぐには解答できませんので、かなり苦労するわけです。そこで、授業で詳細解答を使って、解答解説をするというわけです。

 生徒はいわば受動的に、その解答を見て理解してノートに書き留めることでしょう。その瞬間「先生はすごい!」っていうところになるのでしょうか?もちろんすべてのテスト範囲の問題を解答解説できないので、あとは自分で解いてこいということになるでしょう。ところが、入試問題の塊ですから、当然自力でできるはずがありません。そこで補習をしてあげましょうという事になるわけです。そうすると、またそこで「先生はなんて親切ですごいんだ」ってことになりますか・・・

  一見するとあたかも効率のよい授業のように見えますが、果たして本当にそうでしょうか?ほんとうにその先生ってすごいですか

 ではこうしたらどうでしょうか。詳細解答の冊子を生徒に渡すとしたらどうでしょうか。そうです。その瞬間にここまでの先生の存在意義がなくなります。入試問題に取り組もうという生徒たちですから、詳細解答を読んで理解することができるでしょう。

 そんなことをしたら先生のやることが無くなる!って怒られてしまいますかね。そもそも生徒が自分で読んで理解できる内容なら、わざわざ先生が教えてあげる必要はないのではないでしょうか・・・

 では、先生は何をするのかって聞かれるでしょうか?

 そこが先生の腕の見せ所です。模範解答は生徒が自分で理解できるのだから、それ以上の解答を模索し、提示する必要があるのではないでしょうか。もちろん別解がなかったとしても、模範解答のポイントを解説して、要点の汎用性を上げることも重要かと思います。

 また逆に、先生も詳細解答なしで解答解説に臨んでみるのはいかがでしょうか・・・「そんなことしたら正解にたどり着く自信がない」「先生としての立場が危うくなる」とか言われますか・・・実際に先生は万能である必要は果たしてあるでしょうか?生徒が到底思いつかないような模範解答を、鼻高々と解答解説するよりも、生徒と一緒になって、悩んで苦労して答えに到達することのほうがはるかに生徒との距離を近づけるのではないでしょうか・・・

 うちの塾長曰く

 「解答を人質にした授業など、生徒のための授業じゃない」

 そのような授業が実際に展開せれております。ほんとうの数学の授業はそうではないと思うのです。たしかに、社会にでれば、答えのない問題ばかりと向き合わなくてはなりません。そんな苦闘を繰り広げていくためにも、生徒とともに悩み考えていくってことも大事なのではないでしょうか・・・

集団なのに個別指導

 ニュースで離島での勉強が個別指導であることもあり、国公立大学への進学がよくなるというところがあるとのことでした。確かに個別指導であれば、それに越したことはないことでしょう。

 ただ、都市部においては、個別指導は難しいことですし、また塾の個別指導となるとかなりの経費が掛かることは間違いがありません。ですので、良いとはいえ、手が出せないところがあるかと思います。

 まして、映像授業でやっていけるんじゃないかという意識があるなら、なおさら個別指導なんて、お金をかけられないし、そんな必要はないと感じることもあるでしょう。

 以前にも映像授業の問題点をお伝えしましたが、それはあくまで受動的な勉強です。ですから、かなり受講する側のモチベーションが高くないと成績アップにはつながらないといえます。

 現に、うちの塾にも、映像授業をうけていて結果が全くでないので・・・という理由で来会する方も多いです。

 そこで、それらの問題を解決しているのが、私たちの展開しているSSシステムなのです。SSシステムは、集団個別指導となっています。ですので、月謝は集団授業と同じになります。その一方で個別指導が受けられます。そんなことができるのか?と思われることでしょう。

 それができるんです。一貫したスケジュール管理と、勉強を進める勉強法、そしてそれらを実現するようサポートする講師陣です。

 それぞれの内容は随時お伝えしていきたいと思いますが、いずれにしても個別指導が効果的なのは間違いないことでしょう。

 これだけ、成績や将来の希望、受験の型なども多種多様化しているなかで、ある意味、個別に対応しなければ全く意味がないと思われないでしょうか?

 ぜひうちのSS授業を体験してみてください。随時無料体験することができます。まずはお問い合わせからどうぞ・・・

【17】 公立高校に危機感はあるのか?

アクティブラーニングというキーワードが定着しつつある中で、その浸透度はどのくらいのものだとおもわれるでしょうか?これが公立高校と私立高校で、その認識度に遥かな隔たりがあります。もちろん、すべての公立高校や私立高校がそうだとはいえませんが、組織上の問題によって、その実践度は大きく変わってきています。

 私立高校は、ある程度カリキュラムも自由に変えられるので、2020年の大学入試の変更に対応すべく、どんどん変革を行っています。特に英語の‘読む’‘書く’だけでなく‘聴く’‘話す’の分野を伸ばす方向で動いています。そのために留学制度を用いたり、取り入れられるかもしれない検定制度についても研究を重ねています。

 その一方で公立高校はどうでしょうか。そこは旧体制から脱却できない組織の「しがらみ」がずっと残っていることや、運用費用などの経費面を考えても、新しいことを学校の中から行おうといういう試みは難しい状況です。したがって、「実際に始まってみないとわからない」とか「そんなにすぐにはかえられないのだから、焦っていろいろ変える必要はない」といった状況になります。

 かといって上から変化を求めたとしても、なかなかの大所帯、柔軟に細かいところまで指示をしていくことは難しいことでしょう。

 したがってどういうことになるでしょうか・・・

 極端な話をしてしまうと、アクティブラーニングに向けてかなり急進的な私立高校と、全く変化させず現状通りのカリキュラムを淡々と行っていく公立高校という構図が見えてきます。

 2020年が来たときに、オリンピックで日本中が浮かれている最中で、大きな格差が生まれるということになります。公立高校は今後かなり大きな変化が求められながらも、何もできない状況で歯がゆい思いをしている方々もいれば、何も変える必要などないと考えている方々が混在している中では、遅々として進まない教育改革のために、公立高校の失墜は間のがれないのではないでしょうか?もちろん、すべての公立高校ではありませんが、今後はどんなところでも変革が求められるということに変わりはないでしょう。

 教科書も黒板もタブレットの中で授業を行う状況で、授業料無償というだけで旧体制のままの公立高校は生き延びることができるのでしょうか・・・

【16】 予想以上にひどい状況の青田買い

 最近、明らかになった青田買いのニュースがありました。模擬試験の結果だけで、合格を内定させる大学がありましたね。一応一般入試を形だけでもうけてくださいとのことでしたので、実際の一般の合格最低点より内定合格者の中には点数が低い生徒がいたとか・・・ほんと一生懸命勉強して一般入試を受けた生徒がかわいそうな話です。

 その大学関係者の方にお伝えしておきたいのは、間違いなく一般入試で入ってきた生徒のほうが、将来その大学にとって良い結果を出すと思います。やっぱり一般と内定では、勉強量が格段と違います。特に、最後の半年間の伸びは、内定もらってふらふらしている生徒より、段違いの学力の伸びを記録します。

 まあそれでも、生徒確保が最重要ってことっですよね。生徒が集まらなければ、経営も破たんするわけですから・・・それをうまく利用する生徒がいることに問題があるといえばそうなんでしょうけどね。

 ところで、このような状況にも関わらず、新しい大学ができてきています。少子化が進む中でかなり疑問が残りますが、ある雑誌にはその理由がこのように書かれていました。

 「少子化が進んでいても、より大学進学を目指す生徒の比率が高くなってきているので必要なんです」

 だそうです。なんか苦しい言い訳のようなきがしますがいかがでしょう。

 大学進学をめざす生徒が増えている・・・まあ百歩譲ってそうであるとしても、その増えている生徒の学力や忍耐力はどうなのでしょう。

 つまり私が言いたいのは・・・

 そんなに勉強しなくても大学はいけるんだから、とりあえずいってみるか。

 でもあまり勉強はしたくないので、推薦やいろいろ考慮してくださいね

 といういわゆる『考えない大学生』を増加させるだけに過ぎない気がします。

 少子化が進む中でそんな生徒のわがままも受け入れくてはならない現状は間違っているように思うのですが・・・

【15】 2学期の始まりは8月なのはなぜ?

今回は、2学期の始まりが最近は8月中になることがほとんどです。8月いっぱいが夏休みというのは、かなりレアな状況です。今日や明日から2学期が始まることが多いようです。なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

 夏休みの短縮の必要が生じたのは、『ゆとり教育』による歪のためといえるでしょう。確かに授業内容は少なくなったのですが、それ以上に土曜日を休みにしたことの授業時間数消滅の影響が多かったということです。そこで仕方なく、長期休暇を削るという事になりました。

 なら土曜日の授業を復活させたらどうか・・・それはかなりの抵抗にあう事でしょう。どこからその抵抗があるかというと、主に管理職や事務方の方々から苦情が来ることでしょう。役所は土曜日が休みなのに、同じ公務員の私たちはなぜ土曜日に仕事しないとならないのか・・・そもそも週休二日にしたかったのは、そのような人たちの主張が大きかったとの話があります。

 まあいずれにしても既得権益に近いのかもしれませんが、土曜日を授業時間に戻すのはかなりの時間がかかりそうです。場所によってはその方向性もあるようですが、はっきりとしたところまでは来ていません。

 このように考えていくと、ほんと大人の都合で子供たちの環境が変わってきているんですね。

 そこにきて、公立がやるなら私立は負けていられないと、通常土曜日も授業がある私立の学校も短縮して授業を始めるようになり、2学期8月スタートがスタンダードになったわけです。やはり私立はカリキュラムが比較的自由な上に、勉強時間も多くなるわけですね。

 夏休みはほぼ一か月・・・大人の都合に翻弄される子供たちに取っては、さびしい限りですね。

【14】 アクティブラーニングの目的

今回はよりアクティブラーニングに焦点を合わせて考えてみましょう。

 アクティブラーニングの目指すものは、『生徒が自分で問題を発見し、それを自らの力で対処する』・・・いわば生きる力ともいえるかもしれません。

 数年前まで言われていた『ゆとり教育』もその動機においてはおなじものだったのではないでしょうか。生きる力を要請すること』・・・残念ながら、その実施方法が難しかったといえるでしょう。何をしたらそれができるのか、わからないまま、とにかく『ゆとり』ということで、週休2日にしたりしていたのでしょう。

 その結果は、カリキュラムがしっかりできていないため、時間が足りなくなり、結局、夏休みや冬休みの期間の短縮をせざるをえなくなりました。また、もともと土曜に授業をやっていた私立も、それに輪をかけて授業日数を増やすようになって、公立と私立の格差が広がりつつある状況です。

 上記の目的は、どうして必要なのでしょうか。残念ながら先生が享受するスタイルでは、この意識は育ちません。そのためどんな問題が生じてきたでしょうか。

 大学院の1年次や就職した1年目の成人が大きな問題を抱えます。彼らは最初に口をそろえていう言葉があります。それは

  『何をやったらいいのでしょうか』

 何をやったらって、何かやりたいことがあってここにきたのではと反論したくなるかもしれませんが、残念ながらそれはなかなか少ないといえます。というのも、それまでの勉強のスタイルが、受け身だったので、先生が出した問題などを解いていくことを主体に勉強してきていたからです。そのため、自分で何が研究したいのかとか、自分でどんな仕事がしたいのかといったところで、躓いてしまうわけです。

 東大の卒業生の中にもそのような生徒がいるようです。確かにそこまでは正解がある問題を解く練習をしてきましたが、ここからは、答えがわからない、もしくはほとんどの場合は正解のない問題に取り組んでいかなくてはならないわけです。その状況に対応できないといったことが生じてきています。これらが、旧体制の授業スタイルの問題点といえるでしょう。

 それを改善して積極的に、自分のほうから学ぶ・研究するスタイルを確立していく必要があります。そのためには、現状の問題点を見極め、その解決方法を模索するといったことができないとなりません。

 それを実現したのが、SSシステムです。

 次回は、SSシステムの内容をお伝えしていきましょう。