以前は‘ゆとり教育’が中心で、カリキュラムの内容も、授業日数も減らして、ゆとりをもたせようとのことでした。
しかし、それではまずいことがわかって、カリキュラムの内容を増やし、授業日数も増やしたいけど土曜日は休みにしたいというどこかのお偉いさんの都合によって、長期休暇が削減される結果となってきました。
さてここで、カリキュラムを減らすのがまずかったので、元に戻して増やせばいい!というところですが、果たしてそれで元通りになるでしょうか。
一度楽をしたら元に戻すのが大変ということは、おわかりになると思います。たとえば、運動でいえば、校庭を100周トレーニングしていたところ、それはやりすぎだから、校庭を50周にしなさいといわれて、変更して、10年くらいやっていたところ、いややっぱり100周走る必要があるといわれて、100周走りなさいといわれたとき、果たして、すぐに100周走ることができるでしょうか。100周を50周に対応した時間と、50周から100周に対応するための時間どちらも同じだと思いますか?
一度楽を覚えてしまった現場に、再度ハードな方に方向修正するには、かなりの負担がかかることでしょう。そこにきて、アクティブラーニング・・・とても対応などできない、今のままでいいじゃない?という意見が出てくるわけです。
こうなってしまうのは現場の問題もありますが、それを指揮指導する側が、混乱させた来たという事も言えるでしょう。
さてこの先、どのくらい生徒の気持ちがわかるカリキュラムや授業体系を確立することができるか、その道はかなりハードなものになることでしょう。なんとか生徒目線の授業を考えてほしいと切実に思います。