【15】 2学期の始まりは8月なのはなぜ?

今回は、2学期の始まりが最近は8月中になることがほとんどです。8月いっぱいが夏休みというのは、かなりレアな状況です。今日や明日から2学期が始まることが多いようです。なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

 夏休みの短縮の必要が生じたのは、『ゆとり教育』による歪のためといえるでしょう。確かに授業内容は少なくなったのですが、それ以上に土曜日を休みにしたことの授業時間数消滅の影響が多かったということです。そこで仕方なく、長期休暇を削るという事になりました。

 なら土曜日の授業を復活させたらどうか・・・それはかなりの抵抗にあう事でしょう。どこからその抵抗があるかというと、主に管理職や事務方の方々から苦情が来ることでしょう。役所は土曜日が休みなのに、同じ公務員の私たちはなぜ土曜日に仕事しないとならないのか・・・そもそも週休二日にしたかったのは、そのような人たちの主張が大きかったとの話があります。

 まあいずれにしても既得権益に近いのかもしれませんが、土曜日を授業時間に戻すのはかなりの時間がかかりそうです。場所によってはその方向性もあるようですが、はっきりとしたところまでは来ていません。

 このように考えていくと、ほんと大人の都合で子供たちの環境が変わってきているんですね。

 そこにきて、公立がやるなら私立は負けていられないと、通常土曜日も授業がある私立の学校も短縮して授業を始めるようになり、2学期8月スタートがスタンダードになったわけです。やはり私立はカリキュラムが比較的自由な上に、勉強時間も多くなるわけですね。

 夏休みはほぼ一か月・・・大人の都合に翻弄される子供たちに取っては、さびしい限りですね。

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