昨今の全世界の大学ランキングでは、あまり上位に日本の大学は入りません。それでも東大というブランド力は日本の中では大きいのではないでしょうか。そのギャップにあるのは、『東大までの人』の存在でしょう。
社会人1年目の人や、大学院に進んだ人の1年目に問題を抱える人が多くいます。その問題とは、『何をやればいいんですか・・・』といった問題です。何をやればって・・・その仕事や研究がしたいからその道を選んだのではないかと考えるかと思いますが、そうでなくても、そこまで来てしまう生徒が多くいます。東大の卒業生の中にもそのような人がいて、そのような人を代表して『東大までの人』と呼ばせていただきたいと思います。
なぜそのような状況になってしまうのか・・・
そもそも何度もお伝えしている通り、入試問題や学校のカリキュラムは、答えがあって、それを探し出したり求めたりする問題です。いわば、犯人がわかっている推理小説みたいなものかもしれません。したがって、出題者と同じ経路や論理をトレースして同じ答えにたどりつけるかといったものといえるでしょう。
そのような勉強をしてきて、答えのある問題を答えることにエキスパートになって、入試問題で高得点を取ってきているわけですから、社会にでたり、または大学院に入って、自分で問題を見つけて研究したり、問題にとりくんだりすることができないわけです。しかも、その課題には答えがほとんどなく、未知の領域・・・(まあ前人未到の内容を研究し成果を上げたからこそ、ノーベル賞をもらえたりするわけですが)
その一方で、彼らがエキスパートなのは、指示されたことを、答えのあることを淡々と行ういわば事務処理などは得意といえるでしょう。
したがって、就職で採用する企業側として、そんな事務処理を行うことに秀でた人材を採用したところで、あまり期待できないわけです。ですから、自分で問題を見つけて、解決する方法を模索する人材を輩出することができる教育体系をということで『アクティブラーニング』が必要となったわけです。
しかし、これもなかなか一筋縄ではいきません。なぜなら、すでに『東大までの人』がたくさん存在しており、そのような変化をよしとしていないからです。
そのような問題に取り組む姿勢を確立すべく、SSシステムが存在しております。