「教務」カテゴリーアーカイブ

【48】やりっぱなしを避けるのが大切

今回、HASHIKENで行っているサポートの一つをお伝えしますが、それがモニタリングというもので、定期テストや模擬試験の結果を、先生と一緒に反省して次回にむけて何をするべきかを決めるようにしています。

そんなの簡単なことだとか、当然だとか思わるでしょうか。そうであれば、本当に定期試験の結果や、模擬試験の結果を見直しをしてやり直しをしたりしていますか?

中学校の中には、間違ったところをやり直して再提出しているところもありますが、それはまだいいほうかもしれません。高校の定期試験の中には、全く解答解説をしないとか、模範解答を配って終わりということもあるようです

定期試験や模擬試験の内容はとても良い問題がそろっていますので、大事にしてほしいのですが、点数が悪い時などは特に、その現実を認めたくないので、そのまま放っておくことがあるようです

HASHIKENでは、見直しを重要視しています。定期試験や模擬試験は、いわば生きた問題に取り組んだ結果の良い経験を積む機会です。そこで学ぶことは、上の受験問題にも大きく影響があるものなので、放っておくことはとても残念なことがらなのです。

実際に、お子さんが、または通っている塾ではそれを行っているかどうかをご確認ください。たいていは、おろそかにされていたりするものです。特に、模擬試験の結果はどうでしょう。

とても大事なことなんですけどね・・・

【47】 『元寇』もですか・・・

相変わらず、教科書表記の問題が取り上げられていますが、『元寇』も『蒙古襲来』との違いがあるようですね。問題の原因に「教えにくい」「わかりにくい」との指摘があるようですが、これって原因といえるのでしょうかね。

所詮教科書だけが、生徒の勉強にかかわるわけではないですよね。「それだけで自分で勉強してください」というならわからないでもないですが・・・そこには、先生が介在するわけですから、先生が工夫すればいいだけの気がします。教科書は、知識を得るための道具に過ぎないということではだめですかね。

ましてやこれだけ情報化が進んだ世の中です。生徒個人がネットに接続して自分で情報を取りいれるような世の中なのですから、それらを踏まえて、それぞれの情報を提供して、その結果自分で判断することが大事ではないのでしょうか・・・

そのような勉強の仕方が、文科省が呪文のように唱えている『アクティブラーニング』の最初のところにあるように思います。

表記がどうのこうのということに時間を使うのではなく、教え方や内容に時間を使ったほうが、実際的のように思いますが・・・

【46】 聖徳太子と鎖国の表記問題

最近問題となっているのが、指導要領に聖徳太子や鎖国をどのように表記するかという問題があります。聖徳太子と書くか厩戸王と表記するかで、小中の教科書の表記が違うことが問題とのことでした。なんともそんなに大事なことなのかどうかちょっと考えてしまいそうな内容です。

そもそも学校の教科書の影響ってそんなにあるのか疑問が残ります。厩戸王と表記すると、それと聖徳太子は違うものだと考えたり、歴史認識に大きな影響を及ぼすのかと考えると首をかしげてしまうのは私だけでしょうか?それによってその人の人生から聖徳太子が出現しないとかあるのでしょうか

私としてはもっと大事なことに議論の時間を割いてほしいと思うのですが・・・最近は聖徳太子自体の存在が危うくなっているなかでのこの議論は本当に意味があるのでしょうか・・・

歴史は変化することが多いですし、ここの言葉や人物がどうこうというよりは、流れを大事にしたほうがよいと思っています。

なぜそのような事件や状況に変化したのか、その原因と目的、その結果について全体像をつかむように勉強しないと、歴史はわからずただの暗記となってしまうことでしょう。

まあその流れにも、教える側の客観性が問われますので、難しいところもあるかもしれませんが、歴史は流れを大事にしてもらいたいものです。

【45】Fクラスの大学

最近はやり?のFクラスの大学について考えましょう。

以前にもお伝えしたように、内進だけでずっと試験によって試されることなく大学受験を迎える高校があります。上に大学があって、そこも内部進学だけで入ってしまう大学もあるでしょう。

そんな大学を冠した高校の一つで驚いたのが、体育祭を一週間かけてやっていたりします。校風が自由でのびのび育てることとのことですが、せめて高校の内容はしっかり勉強してほしいものです。

その結果、Fクラスの大学では、最初の学年で「小学から高校までの勉強を振り返る」とか題して、分数の通分のしかたを学んだりするわけです。

そんな大学の卒業生が、いざ就職となって、『就職難だ!』と言われましても・・・また、『大学名でフィルターをかけるのは良くない』と言われましても・・・となるのは当然ではないでしょうか。

一生懸命勉強して、時には部活と両立させながら、眠い目をこすりこすり勉強してきた生徒と、一週間体育祭で青春を謳歌してきた生徒を同じフィールドに立たせるのは、違った意味で不公正のように思いますが・・・

【44】カラーマーキングの大切さ

HASHIKENの勉強法の中で中心的な存在なのが、カラーマーキングです。要点を読み込むために、色分けして、テキストを読み込んでいく手法です。「そんな簡単なこと今更教えてもらわなくても大丈夫です!」と言われる生徒もいます。果たしてどうでしょうか。

そのような生徒の場合、テキストはさっと読んであくまで参考程度にしていたりします。ところがチェックテストをするとできていなかったりするのは、まずはカラーマーキングがしっかりできていなかったりすることが原因です。

ですからHASHIKENでは徹底してこの勉強法をマスターしてもらいます。たとえ、自分のやり方があるとかいっても、まずはHASHIKENのやり方をやってから、考えましょう。

そんな簡単なこと・・・と高をくくっているのではなく、一度しっかりとカラーマーキングをやってみてください。そんな当たり前のこと・・・そんな当たり前のことが出来なくなっているのが現状かもしれませんよ。

当たり前のことをしっかりやること、それが基礎的なことだと思います。ここがしっかりしていないと勉強自体が、効果的なものとはなりません。

今年の合格体験記③の内容もご覧ください。カラーマーキングの大切さが、お分かりになることでしょう。

【43】競争する環境が必要?

私どもの塾は、中小企業ですので、大手の塾ほど生徒はおりません。そのため、競争力に欠けるといわれることがあります。「競争する相手がいる環境で勉強したほうがいい」といわれるご両親もおられます。

確かに多少は環境の影響もあるかもしれませんが、ほんとうにそれが必要でしょうか。

百歩譲ってそれが必要だったとして、なんとかその影響下で大学に合格したとします。ただその後も、その競争環境は確保できるのでしょうか?競争がないと、勉強できないというのもおかしい気がしますし、また、そんなに何人も同じことを目標にするライバルが存在する環境があるのでしょうか。

社会にでたところで、いろいろな問題にぶつかるかもしれませんが、それらを解決する際にも、同じ問題にぶつかっているライバルがいるでしょうか?むしろ未知の問題のことのほうが多く、ある程度自分で、解決しないとならないことでしょう。

また大学では、すべては自己責任となります。突然休講になったり、授業が変更になったり、テストがあったりするのも、すべて自分で掲示板等で確認しないとだれも教えてくれません。高校のようなクラスや、面倒見のいい先生などはいないのですから、一人でいろいろ管理してかなくてはなりません。

そんな環境で、周りに同じことを目的とした競争仲間がいて、教えてもらわないと困るといったのではやっていけません。『大学一年次問題』ともいえる、何をしたらいいの?なぜだれも教えてくれないの?といった状況を助長しかねない気がします。

そのようなことがないように私どもの塾では、自分で問題を見つけ出し、自分で調査・考えて問題を解決することを目的としています。ある意味、最初は必要でも、途中からは手取り足取り教えることはありません。たしかに入塾当初は、なかなかできなくても、勉強法を学んでいくことで、それができるようになります。

たいていそのような要望を持っている生徒の場合、学校がかなりの競争のあるところと考えられます。そこで、できないことが、果たして大手の塾の中でできるようになるのかは疑問です。

ちなみに、以前、当塾で大学に合格したのですが、「もっと競争のあるところで勉強させたい」とご両親が、その大学をけって、大手の予備校に通うといったH君という生徒がいました。その一年後の結果ですが結局、最初に合格した大学学部に入学することになったとのことでした。彼にとってのあの一年はつらいものだったことでしょう。

結論として、競争の影響はないとはいえませんが、結局は本人のやる気が一番大事。それを環境に求めていては、将来でも躓いてしまうのではないでしょうか。

【42】成績が伸びる生徒の条件

HASHIKENにきて成績がどんどん伸びる生徒がいます。その条件をお伝えします。

それは、謙虚さです。つまりは、私たちの側で提案されているカラーマーキングや弱点ノートなどの勉強法を、言われたとおりに行っていくことや、課題や自習時間をしっかり提案通りにこなっていくことが出来るかどうかに関係しています。

それはみんなやることでは?と思われるかもしれません。ところがこれがまた難しくすることがあります。

成績の良い生徒にとっては、ある程度、勉強法が確立されているので、それ以外の方法を受け付けませんという生徒がいます。自分のやり方があるので、それはやりませんということです。これは成績が伸びません。

自分のやり方で成績が伸びなかったので、入塾したのに、結局自分のやり方が一番って・・・伸びるわけありませんよね。自分のプライドがあるのかもしれませんが、そこを謙虚に提案をあてはめた生徒が成績を伸ばすことが出来るわけです。

実際のところ、学ぶ側としては、謙虚さはどこでも大事ではないでしょうか。ノーベル賞を受賞する教授の方々であっても、いろいろな意見に耳を傾け、頭ごなしに、それは間違いとは言わないことでしょう。謙虚な気持ちで、話をきくことが、企業のトップなどの資質として必要なのではないでしょうか。

【41】中高一貫で成績が落ちてしまう様子

なぜ、私立中高で成績が落ちてしまうのか。

そこにはまず閉鎖的な環境が大きく影響してきます。

クラスとしても1クラスか2クラスのメンバーとなることでしょう。そうすると、そこでの勉強などの様子しかしらないので、勉強というものがどういうものかしっかり確立されるのが難しくなります。

例えば、一人が、もっと勉強しようとしたとしても、周りがそんなに勉強しなくてもいいんじゃないといったお互いに足を引っ張りあってしまう状況があり、なかなか新しい勉強のスタイルや変化を遂げていくことが難しくなります。

また、それをリードすべき講師側も、かなり前向きな姿勢を取っていないと、旧態依然の教え方から脱却することなく、2020年に向けて変化が必要だと言われていても、その時になれば、まあなんとかなるでしょうレベルのところがあります。

なにより、生徒が集まっていることは、自分たちのシラバスが間違っていないことの証拠だという、変な勘違いが後押しして、結局また変化を望まない状況に入ります。

そうすると、周りの公立では、高校入試もあり、しっかり勉強していかないとならない状況で、しかもアクティブラーニングを意識した勉強が必要となり、それを実践しようとしてきていることを考えると、6年後におのずと大きな差が生じることは明白でしょう。

高校においては、内部進学生より、高校入試で入った生徒のほうが成績がよかったりします。本当に私立一貫であることの有効性がいかされているのかどうか疑問のところがあります。

はやりの中学入試ですが、そのあたりの内容をしっかり確認して学校は選んでいきたいものです。

【40】 私立中学高校で成績が下がってしまう場合がある

今月は私立中学の入試がありました。今年は、2020年の入試を意識して、記述型の入試問題が多かったようです。

実際、マークシートや空欄に答えを書いていくだけの入試よりも、記述で入学した生徒のほうがその後の成績もよいとの情報もあるようです。

ところで、大事なのは、入学してからではないでしょうか。私立中学入試を受けるくらいですから、かなり勉強には自信があることでしょう。

ところが、思わぬ落とし穴があります。その結果、高校を卒業するころに、Fクラスの大学しかなかったり、私立中高の所属する大学に内部進学するしかなかったりすることになる生徒が、少なからずいることを、声を大にしてお伝えしておきたい。

なぜそのようなことが起こるのか・・・

過去の記事を読まれてこられた方にはある程度の予測が立つかもしれませんが、問題は学校の側のカリキュラムや先生の意識の問題にあります。

かなりのポテンシャルのある生徒が中学から入ってきていても、この6年間で公立の生徒より成績が下がってしまう原因がここにあります。

ですから、学校の状況を確認する際に、ほんとうに成績が伸ばせる学校なのか、その出口はどのようになっているのか、確認することをお勧めしたいと思います。

より具体的にどのようなことが起こるのか、次回考えてみたいと思います。

【39】 個別管理型授業

 『面倒みのよい授業を行っています。・・・』

 最近の塾や学校でよく聞く言葉ですが、この言葉って意外とあいまいではないでしょうか?

 つまり、「具体的には何をやっているんですか?」って聞かれたときにどのように答えるかということです。

 以前、アクティブラーニングを取り入れています・・・ってところに、具体的には何を行っていますか?って聞くことが大事とお話ししたように、非常にあいまいな表現なため、なかなか何をやっているかわからないものではないでしょうか。

 上記の質問に対して、よくある答えは・・・

 『個別に指導し、カリキュラムも作っています』

 『テキストも生徒ごとにオーダーメイドのものを取り揃えています』

 このような感じでしょうか。

 なんとなくわかった感じはしますが、問題なのは、それを実行する際の管理が意外と大事です。

 というのも、せっかくの個別カリキュラムといいつつも結局学校の補習でしかなかったり、また逆に、学校の授業とは全く関係なく進めていくことで、生徒の勉強が散在することになったりしてしまいます。

 ですから、個別指導型というよりは個別管理型というのが大事になってきます。 きまったカリキュラムをしっかり行っているか。テキストもきちんと履修されているか酷い話は、学校によっては、最初に採用提示したテキストを全く使わず、先生のオリジナルプリントを使うこともあるようです。)です。

 キャッチは、あくまで宣伝で、実際とは違うということがあってはなりません。HASHIKENでは、その目的を達するべく、個別管理型のSS授業を行っているわけです。