【11】 考えない大学生・・・就職編

 しっかり勉強することもなく、のらりくらりと大学まできてしまった『考えない大学生』もいよいよ最終章の就職となります。

 就職氷河期と言われて久しいですが、果たしてそれは本当なのか疑問の部分があります。また、出身大学でフィルターをかけられることが不公平だという声も上がってきています。果たして真相はどうなのでしょうか?

 ここまで対象となってきたような大学生を採用したい企業は、ほとんどないでしょう。大学と違って、就職の枠は少ないわけですから、有能な人材でないと企業側も損失を被ることになりますので、そこはさすがに騙されません

 まず、就職したい新卒者がたくさんいるとのことですが、確かにそれは間違いないといえます。ただし、本当に勉強して大学を卒業してきた生徒かどうかは今までの話の展開からするとわかりません。つまり、極端にいってしまうと『考えない大学生』がその中には多く含まれ、その数が、就職氷河期という状況を作っているのではないかということです

 彼らも一応は就職活動をします。面接で自分の『売り』はなんと答えるのでしょうか。バイトやサークルで培った企画力や社交性を訴えるようです。もちろん、大学学業として学んだことは話せないことでしょう。何を『売り』にしたらよいか、そのための予備校も存在するようです。

 当然ながら、企業の人事の方々もそれはわかっていますので、それで採用とはならないわけです。そうすると、彼らは開き直って『社会が悪い』『教育制度がよくない』『就職がこんなに大変なのはおかしい』と言い出す始末。

 大学フィルターをかけたいとは採用側もおもってはいないことでしょう。しっかり地道に勉強してきた生徒が見過ごされてしまわないようにしたいのはやまやまです。ただ、『考えない大学生』があまりにひどいので、そうせざるを得ないということでしょう。彼らの存在が、熱心に勉強してきた生徒の将来を閉ざしてしまうのがとても残念です。

 勉強から逃げずに我慢してきた生徒が報われることを願います。そのためにも、自分から勉強するスタイルを確立していってほしいのです。そのための勉強法であり、SSシステムです。

 次回は、最近はやりのアクティブラーニングについてお伝えしたいと思います。

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