【60】夏休みの短縮と猛暑

ここにきて大きな問題となっているのが、タイトルの内容です。

今年は猛暑のため、学校の授業を少なくしたい状況にありながら、その一方で夏休みを短縮して、二学期を始める時期を早めたいというこのジレンマが問題になっています。

まずは、なぜ短縮が必要になったかということです。

まもなく小学校でも英語が必修化されます。そうすると、従来の教科以外に英語の時間割を作らなければならないわけです。簡単に考えると、英語の必修化で、トータルの授業時間を増やしていかないとならなくなったわけです。

とはいえ、週休二日で、年間行事もやっとやっている中で、簡単に増やすことはできない。となると、あまり影響がでない、長期休暇を削減することになるわけです。

もちろん冬休みや、春休みなどはただでさえ短い時間なので、削減とかできるわけがありません。ですので、夏休みを短縮し、二学期を一週間くらい前倒しして、始めることでその時間を確保しようというわけです。

そこにきて、猛暑のためにクーラーの無い校舎での授業はどうなのかということになってきます。とはいえ、学習要領にはあらがえないわけですから、仕方なく暑い中での授業となります。

そもそも、夏休みとは、暑い時期に授業ができないので、その季節を避けるためのものだったのではないでしょうか。そんな当初の目的も逸してしまったこの状況。

土曜日の授業の復活は難しいのでしょうかね。

週休二日は絶対譲れないラインなのでしょうか。週休二日にして、得をしている人はいったい誰なのでしょうかね。先生たちは結局部活等で、土日出勤になっていたりしますから、なんか、現場にはあまり影響のない方々が、週休二日を豪語するための大義名分のような気がします。

現場を知らないどこかの方々が、ちょっと良いかと思ったことを推し進める状況・・・以前の“ゆとり教育”の導入時と同じように感じてしまいます。