2018年 合格体験記⑨

今回は文系受験でほぼ受験したところすべてに合格したS君の合格体験記です。


『己を捉え、受け入れる』

私は受験を通して、己の性分をはっきりと思い知りました。怠けがちで、何をするにしても一拍遅いのです。

私にとって受験勉強は、その性格との戦いでした。まともにしていれば成績は上がるのです。しかし、まともにしていることが何より難しい。心に巣食うナマケモノをたたき起こして、机に向かわせる、そんなことを繰り返していたのです。

正直今も、心のうちのそれが去ったとはとても思えません。生まれてからずっと共にあったといっても過言ではないものなので、仕方ないようにも思います。

しかし、実は私が彼の存在をはっきりと捉えたのは、先に記したように、受験期のことなのです。それまでは漠然と感じていただけでした。そうして、司会の端にちらついていたナマケモノをその中央に移し、よく観察したことは、大きな意義のあることでした。

私は己の本性を明確に捉えました。そうすることで己を御しやすくなったのです。私という人間に対して、第三者の視点からアドバイスできるようになったのです。

私にこのような内向な変化が起きたのは、HASHIKENの先生方という外向きな刺激があったためでしょう。先生方は、各生徒にあった助言や教導を下さりました。その言葉を私なりに咀嚼し、その結果純粋な知識や学力をつける過程で、副産物的に、しかし重要なものを得たのです。

私は後輩たちにあまり大きな口を叩くことはできません。ただ自分なりに怠惰な己を奮い立たせてるのに必死で、立派なことをしたわけではないのです。

しかしもし私のように心の中のナマケモノに苦しめられている人がいるのなら、こう伝えたいのです。

「ナマケモノを追い出そうとしなくても構わないから、それを正面から捉え、受け入れ、そのうえでうまく扱うことが肝要だ」と。

私を、この考えそして現役合格に導いて下さったHASHIKENの先生方、ありがとうございました。


自分の弱点を見極めて、それとうまく共存していくことができるようになったようですね。自分の弱さを認めることが、なかなか勇気がいりますが、それをすることが第一歩ということでしょうかね。

まずは自分の性格と向き合って、その中でどのように勉強していくかを考慮できたのはとても良かったと思いますね。今後にも活かしてほしいと思います。