【47】 『元寇』もですか・・・

相変わらず、教科書表記の問題が取り上げられていますが、『元寇』も『蒙古襲来』との違いがあるようですね。問題の原因に「教えにくい」「わかりにくい」との指摘があるようですが、これって原因といえるのでしょうかね。

所詮教科書だけが、生徒の勉強にかかわるわけではないですよね。「それだけで自分で勉強してください」というならわからないでもないですが・・・そこには、先生が介在するわけですから、先生が工夫すればいいだけの気がします。教科書は、知識を得るための道具に過ぎないということではだめですかね。

ましてやこれだけ情報化が進んだ世の中です。生徒個人がネットに接続して自分で情報を取りいれるような世の中なのですから、それらを踏まえて、それぞれの情報を提供して、その結果自分で判断することが大事ではないのでしょうか・・・

そのような勉強の仕方が、文科省が呪文のように唱えている『アクティブラーニング』の最初のところにあるように思います。

表記がどうのこうのということに時間を使うのではなく、教え方や内容に時間を使ったほうが、実際的のように思いますが・・・

【46】 聖徳太子と鎖国の表記問題

最近問題となっているのが、指導要領に聖徳太子や鎖国をどのように表記するかという問題があります。聖徳太子と書くか厩戸王と表記するかで、小中の教科書の表記が違うことが問題とのことでした。なんともそんなに大事なことなのかどうかちょっと考えてしまいそうな内容です。

そもそも学校の教科書の影響ってそんなにあるのか疑問が残ります。厩戸王と表記すると、それと聖徳太子は違うものだと考えたり、歴史認識に大きな影響を及ぼすのかと考えると首をかしげてしまうのは私だけでしょうか?それによってその人の人生から聖徳太子が出現しないとかあるのでしょうか

私としてはもっと大事なことに議論の時間を割いてほしいと思うのですが・・・最近は聖徳太子自体の存在が危うくなっているなかでのこの議論は本当に意味があるのでしょうか・・・

歴史は変化することが多いですし、ここの言葉や人物がどうこうというよりは、流れを大事にしたほうがよいと思っています。

なぜそのような事件や状況に変化したのか、その原因と目的、その結果について全体像をつかむように勉強しないと、歴史はわからずただの暗記となってしまうことでしょう。

まあその流れにも、教える側の客観性が問われますので、難しいところもあるかもしれませんが、歴史は流れを大事にしてもらいたいものです。

【45】Fクラスの大学

最近はやり?のFクラスの大学について考えましょう。

以前にもお伝えしたように、内進だけでずっと試験によって試されることなく大学受験を迎える高校があります。上に大学があって、そこも内部進学だけで入ってしまう大学もあるでしょう。

そんな大学を冠した高校の一つで驚いたのが、体育祭を一週間かけてやっていたりします。校風が自由でのびのび育てることとのことですが、せめて高校の内容はしっかり勉強してほしいものです。

その結果、Fクラスの大学では、最初の学年で「小学から高校までの勉強を振り返る」とか題して、分数の通分のしかたを学んだりするわけです。

そんな大学の卒業生が、いざ就職となって、『就職難だ!』と言われましても・・・また、『大学名でフィルターをかけるのは良くない』と言われましても・・・となるのは当然ではないでしょうか。

一生懸命勉強して、時には部活と両立させながら、眠い目をこすりこすり勉強してきた生徒と、一週間体育祭で青春を謳歌してきた生徒を同じフィールドに立たせるのは、違った意味で不公正のように思いますが・・・

【44】カラーマーキングの大切さ

HASHIKENの勉強法の中で中心的な存在なのが、カラーマーキングです。要点を読み込むために、色分けして、テキストを読み込んでいく手法です。「そんな簡単なこと今更教えてもらわなくても大丈夫です!」と言われる生徒もいます。果たしてどうでしょうか。

そのような生徒の場合、テキストはさっと読んであくまで参考程度にしていたりします。ところがチェックテストをするとできていなかったりするのは、まずはカラーマーキングがしっかりできていなかったりすることが原因です。

ですからHASHIKENでは徹底してこの勉強法をマスターしてもらいます。たとえ、自分のやり方があるとかいっても、まずはHASHIKENのやり方をやってから、考えましょう。

そんな簡単なこと・・・と高をくくっているのではなく、一度しっかりとカラーマーキングをやってみてください。そんな当たり前のこと・・・そんな当たり前のことが出来なくなっているのが現状かもしれませんよ。

当たり前のことをしっかりやること、それが基礎的なことだと思います。ここがしっかりしていないと勉強自体が、効果的なものとはなりません。

今年の合格体験記③の内容もご覧ください。カラーマーキングの大切さが、お分かりになることでしょう。

2017年合格体験記④

今回はとてもまじめで地道に勉強を進めてきてくれたTさんの体験記です。いろいろとハンデがありましたが、それを乗り越えての合格でした。


『再スタート』

私は中3の夏ごろに大けがをしてしまい、長い入院生活だったので、ぎりぎりで今の私立高校に通うことができました。部活を引退までできなかったこと、いきたいと思う高校に行けなかったこともあり、高校では勉強にも部活にも一生懸命取り組みました。

しかし、今までの大きなブランクにぶつかってしまいました。どうすることもできないものと諦めたまま3年になり、また後悔してしまうだろうと思い、一般受験を決意いました。

辛いのは十分に覚悟して入塾させてもらいましたが、それ以上の現実に数えきれないほど泣かされました。でも先生方は優しく慰めてくれて、弱い私を立ち直らせてくれました。そして、何より努力した分だけ実力に変わるというのを心から実感できました。

受験を決意したことと、ハシケンに入塾したことは、私が新たな一歩を踏み出す自信につながったと思います。私の人生を再スタートさせる機会をくれた両親、そして先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。


いろいろな辛いことがありましたが、よくがんばりました。大手の塾にはないハシケンならではのサポート体制が、勉強の意欲を維持していくことができましたね。ほんとうによかったです。

【43】競争する環境が必要?

私どもの塾は、中小企業ですので、大手の塾ほど生徒はおりません。そのため、競争力に欠けるといわれることがあります。「競争する相手がいる環境で勉強したほうがいい」といわれるご両親もおられます。

確かに多少は環境の影響もあるかもしれませんが、ほんとうにそれが必要でしょうか。

百歩譲ってそれが必要だったとして、なんとかその影響下で大学に合格したとします。ただその後も、その競争環境は確保できるのでしょうか?競争がないと、勉強できないというのもおかしい気がしますし、また、そんなに何人も同じことを目標にするライバルが存在する環境があるのでしょうか。

社会にでたところで、いろいろな問題にぶつかるかもしれませんが、それらを解決する際にも、同じ問題にぶつかっているライバルがいるでしょうか?むしろ未知の問題のことのほうが多く、ある程度自分で、解決しないとならないことでしょう。

また大学では、すべては自己責任となります。突然休講になったり、授業が変更になったり、テストがあったりするのも、すべて自分で掲示板等で確認しないとだれも教えてくれません。高校のようなクラスや、面倒見のいい先生などはいないのですから、一人でいろいろ管理してかなくてはなりません。

そんな環境で、周りに同じことを目的とした競争仲間がいて、教えてもらわないと困るといったのではやっていけません。『大学一年次問題』ともいえる、何をしたらいいの?なぜだれも教えてくれないの?といった状況を助長しかねない気がします。

そのようなことがないように私どもの塾では、自分で問題を見つけ出し、自分で調査・考えて問題を解決することを目的としています。ある意味、最初は必要でも、途中からは手取り足取り教えることはありません。たしかに入塾当初は、なかなかできなくても、勉強法を学んでいくことで、それができるようになります。

たいていそのような要望を持っている生徒の場合、学校がかなりの競争のあるところと考えられます。そこで、できないことが、果たして大手の塾の中でできるようになるのかは疑問です。

ちなみに、以前、当塾で大学に合格したのですが、「もっと競争のあるところで勉強させたい」とご両親が、その大学をけって、大手の予備校に通うといったH君という生徒がいました。その一年後の結果ですが結局、最初に合格した大学学部に入学することになったとのことでした。彼にとってのあの一年はつらいものだったことでしょう。

結論として、競争の影響はないとはいえませんが、結局は本人のやる気が一番大事。それを環境に求めていては、将来でも躓いてしまうのではないでしょうか。

2017年合格体験記③

今回の合格体験記は、なかなか勉強に対する姿勢が積極的になれなかったH君です。勉強に対する動機づけなども苦労していましたが、何とか合格を勝ちとることができました。その経緯をご覧ください。


『ハシケンで学んだこと』

ハシケンに入る前の僕には、勉強に対する熱意ややる気といったものを感じられませんでした。中学の頃の学校での学習環境が劣悪すぎて、「勉強が楽しいものである」と認識できなくなっていたからです。

そこで高校は中学から遠くレベルもある程度高めの高校を選んだのですが、当然やる気のなくなっていた僕には、授業についていくのが厳しくなっていきました。その学校はいわゆる進学校で、授業とのレベルがそれなりに高かったのです。一人でやるのは厳しいと感じ始めていたときに、ハシケンに出会いました。

僕がハシケンに感じた魅力は大きく分けて2つです、1つはその授業形態です。普通の塾とは大きく違い、一般的な塾がとる形式が、学校の授業のようなものだとするならば、ハシケンは(これは僕の個人的なイメージかもしれませんが)大きな自習室に、その教科ごとの専門の先生がいる感じです。

一般的な進学塾では、みな同じことを勉強するので、休んだりすると大きなロスになりますが、ハシケンでは一人一人のペースで(もちろんどこまで進めるのかのプランは立てますが)遅れても取り返せるのは、すごく良いところです。

僕が感じたもう1つの魅力は、多彩な独自の勉強法です。僕が好きなのはカラーマーキングなので、それについていえば、1回目にマーキングするときは、その文章を理解しながら引くので、それだけでもかなり覚えらえるのに、2回目にはさらにわかりやすく色分けされた文章を読むことで理解度をとても高められます

これらのハシケンの魅力によって、少しずつ勉強のやる気が出た僕は、最終的には、第一志望には至らなかったものの、滑り止めの大学に、センター入試で現役で合格できました。勉強に対してやる気を出せていなかった頃の自分からすると、本当に驚きで、うれしかったです。何より大きいのは、勉強の楽しさを再度思い出せたことだと思います。ハシケンにきて、本当によかったと思いました。


ハシケンの特長をよくとらえて、自分の勉強によく活用してくれていましたね。ほんとカラーマーキングは、新しいところに入るたびにしっかり引いてくれていました。

「たかだか色分けして線を引くだけでしょう」と思われるかたもおられるでしょう。そういって結局何もせずにいるだけでは、テキストの理解は進みません。詳しくは勉強法のところでお話ししたいと思います。

今後も大学に行ってもここで学んだ勉強法を使って、勉強に対する意欲も維持していってほしいと思います。