【35】 数学総合の授業

 以前に数学は自分で手を動かして書いていかないと力が付かないという話をしました。それを踏まえて、私の行っている数学総合の授業スタイルをお伝えいたします。毎年、最初の数学総合の授業で、話をすることをここに残しておきます。

 簡単に言うと、数学総合の授業は、大学のいわゆるゼミ形式で行っています。一つの課題をそれぞれが考えてきて、その一人がプレゼンで解説解答して、その内容について、議論するということを行っています。

 やっぱり、先生が前にでて、解答解説をして、それを生徒がうつしているような授業は絶対にやりたくないと思っていますので、ある意味全生徒参加型の授業となります。

 ただ、この形式で一番課題となるのは、どれだけ生徒が、その課題に対して時間をとって自分なりの考え、解答をつくってきてくれるかということです。ともすると「全くわからなかったので、できませんでした」ということになります。

 そうなると、結局、模範解答を先生が板書して・・・とう形にもどってしまいそうになりますが、そこでもその欲求にまけてはいけないと思っています。

 そこで必ず言う事ですが・・・

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 課題の問題は入試問題を取り入れているので、難しいかもしれません。でも大事なのは、答えがでたかどうかということより、自分で一生懸命考えてきたか、考えてこなかったかということです

 『一生懸命考えてきたんですが、ここまでしかできませんでした』・・・いいじゃないですか、そこまでを私は評価します。そこからどのようにしたら、正解にたどり着くか、誘導していきますから、できたところまで板書して、解説してください。

 もし、なかなか分からないなら、調べてください。持っているテキストの中には似たような問題があることでしょう。それを活用することも構いません。なにより、自分で調べたりして、解決することが大事です。

 その調査の選択肢として、学校の先生や友達に聞くこともあることでしょう。それもOKですが、プレゼンする際は、自分のものとして、しっかり理解してから板書してください。質問されて、こう書いてあったから書きましたではいけません。

 一番やってはいけないこと・・・課題問題に全く手をつけずに、授業にやってきて、ただほかの生徒の解説してくれた模範解答を清書して帰る・・・といった授業の受け方は絶対しないでください。

 もしそのようにするなら、授業に参加する気持ちがないようなので、この授業は受けなくて結構です。その勉強方法が全く数学力向上にならないので、時間とお金の無駄になるからです

 世の中、結果がすべてとなっていますが、数学は過程を重視する学問です。答えがあっていればいいってことではなくて、どのような方法でその問題を解いたかが大事です。

 たとえ、最後まで到達できなかったとしても、そこまで自力で考えたことは無駄にはなりません。そこで使おうと思った公式や定理は、より鮮明なものとして記憶に残ります。そして途中式までで、部分点がもらえるのが数学の特徴なのです。

 やったらやった分だけ必ず評価します。ですから、大変だと思いますが、一生懸命考えてきてください・・・

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 このように話しています。ほんときれいな答えや解答を書くことが数学ではありません。いろいろな方法で、一生懸命考えて、自分の方法で、問題にアプローチすることが大事なのです。

 では先生なんだから、生徒に任せずに先生が教えることが仕事なんじゃないかといわれるかもしれません。でも、自分で問題を解決する練習をしておかなくてはならないのです。

 というのも、大学の授業をうけたことがある方はわかるかと思いますが、教授や助手の方々は、ある意味、本業は研究です。学部の生徒に教えるのは、研究を続けていく際の生活費などを稼がないとならないからなので、ある意味、生徒がわかろうがわかるまいが関係ないことになります。

 私の大学の教授にもいましたが、ずっと黒板と話していて、そこに板書をする際に、ずっと自問自答して書いていっていた先生がいました。まあそれも当然かなって思います。

 そうです。大学は研究機関!知りたかったら自分で調べなくてはなりません。ですから、これまでの勉強スタイルとは全く変わってくるわけです。

 そこで困らないためにも、今自分でしらべ、学ぶスタイルを確立させていきたいとおもっているわけです。

 次回、この結果・成果についてお伝えしたいと思います。

【34】 「家で勉強するので・・・」って本当にできるの?

 自習室は最近はどこの塾でも常備されていることがおおいようです。もちろんHASHIKENでも用意しています。

 HASHIKENでは自習室での勉強を推奨していますが、中には、『家で勉強するので大丈夫です』という生徒がいます。果たして、その自習の質と量はいかがなものでしょうか。

 最近はご存知の通りlineなどの普及により、すぐに携帯で連絡が来る時代です。ほかにもいろいろな誘惑が家ではあるのではないでしょうか・・・その状況でほんとうに、自習ができるのでしょうか・・・

 もちろん、家での自習を完全に否定しているわけではありません。ほんとうに自分に厳しくできる生徒においては、問題なくできるといえるでしょう。

 ところが、たいてい上記の理由で自習室での勉強を拒む生徒は、自習室で勉強したくないといういいわけに過ぎない状況をみてきました。

 自習室で勉強することは、かなりの集中力が必要になります。また、きちんとやっているのか、塾のスタッフのゆるいものですが監視が入ります。したがって、自分が、強制的に勉強させられているという概念があるようです。

 『 自分のペースで勉強したい 』

このような一見正当な理由のようですが、自分に甘い生徒にとっては「好きな時に勉強したい⇒適当な自習」という状況になります。

 そんな状況をまずは矯正していく必要があるので、HASHIKENでは自習室での勉強を推奨しているわけです。その結果、その習慣が付いた生徒は合格への道へを歩んでいることを、合格体験記からもご覧になれると思います。

 自分に厳しくしていくこと・・・これは受験においてとても大事なことです。

【33】 偏差値の算出方法

 先日のニュースで、偏差値が低い生徒が東大へといったキャッチの対象の生徒が、超進学校の出身だったという話がありました。そのため、いろいろと物議をかもしだしているようです。

 その背景には・・・

 『 そんな進学校に偏差値が低い生徒がいるのか・・・』

 と思われる方もおられるのかもしれませんね。

 そもそも、偏差値とは名前の通り偏差・・・偏り度を測るものですね50を平均値として、そこからどのくらい偏っているか・・・ということを表した数値です。

(その途中の作業で、強引に正規化するところはいつもながら、ちょっと腑に落ちない気がするのは私だけかもしれませんが・・・)

 ですから、平均点はもちろん、生徒の得点の散らばり具合、対象の生徒の数などで、異なってくることはご理解いただけるかと思います。

 つまりは、どんなに高いレベルの学校だったとしても、偏差値は50を平均として上下に生徒は存在するわけです。入ったら入った高校で、その中での偏差値のソーティングが始まるわけですから・・・

 そんなわけで、私としては、あのキャッチには問題はないと思います。

 ただあの内容と同じようなことを、私たちも実績として出していることをお伝えしておきたいと思います。

 対象は東大とまではいきませんが、高校入学時点での偏差値が40前後の学校から、東工大などへ生徒を輩出することができています。

 それを可能にするのがSSシステムです。

(6) 2016年合格体験記④

今年度最後になるかと思いますが、立教大学経済学部に合格したyさんの合格体験記をお伝えいたします。


『 私が大学受験をしっかり意識し始めたのは、高3の春でした。受験勉強スタートの時期としては、決して早いとは言えない6月にHASHIKENに入塾。それからは、もらったテキストをスケジュールに沿って進めてゆく毎日でした。

 スタートの遅さもあって、試験本番までに終わらせたいテキストの量も多く、また一つ一つのテキストに掛けられる時間も短く、かなりハードな受験勉強でした。

 それでも、毎週の授業での先生方の愛あるせかし(笑)や、チェックテストなどのおかげで、しっかりと続けてこれたと思います。

 試験当日は思ったよりも緊張せず、無事に終了。残念ながら第一志望は不合格という結果に終わりましたが、立教の経済学部に受かることができました。

 経済学部の志望動機ですが、これといって明確な目標や夢があったわけではありません。そのことが、受験を意識するのが遅れた理由の一つにもなります、

 私は自分のやりたいことがイマイチよくわからず、学部もなかなか絞り込めずにいました。実は、今でもよくわかっていません。いつまでも、はっきりしないのはいけないことはわかっています。

 ただ、数学が好きだから、お金の仕組みについて少し興味がある、そんな理由で選んだ経済学部です。何か一つでも専門的に学ぶことで、必ず何か気づくことがあると信じています。

 HASHIKENで教わったカラーマーキングや弱点ノート、総合の授業のプレゼン、SSで教えてもらったこと、そうして培った勉強の習慣、これらを大いに役立てていきたいと思います。

 自分の目標がしっかりと定まるまで・・・・いや定まってからも、学ぶことを楽しんで続けていきたいと思います。

 HASHIKENの先生方にはとても感謝しています。支えてきてくださってありがとうございました。                          』


彼女のよかったところは、あきらめないことですね。ほんと粘り強さが学力向上に貢献したと思います。

数学を担当していて感じていましたが、できなかったチェックテストも、答えにたどり着くまで何度もやり直して持ってきてくれました。たいていは、ケアレスミスや計算ミスが多かったのですが、何度も解きなおして正解にたどり着こうとする気持ちが大事ですね。

数少ない数学の好きな女子・・・理系ではなかったですが、経済でも十分その力を発揮してほしいと思います。持ち前の不屈の精神で、現状のいろいろな問題を、既成概念などにとらわれず、進取の気性を表して、解決していってほしいと思います。

最後のほうにもあるように、生涯、学ぶことを楽しんでいってほしいと思います。

【32】 定期試験と全国模試・・・受ければそれで終わり?

 今回は定期試験や模擬試験の目的や意味について考えておきたいと思います。そもそもなんのためにそれらは行われるのでしょうか?

 「定期試験」・・・内申点をつけるための数値の指標となるもの

 「模擬試験」・・・全国的に実力がどれだけあるのかを調べるもの

 こんなところでしょうか。つまりは「単なるテスト」でその生徒の学力を図るため以上のものは何もないということになりますかね・・・

 そのような意味合いでとらえている学校の先生も多いようです。そのため、とにかくテスト・テスト・試験・試験といった感じで、毎月のように大きなテストがある学校も多いようです。

 さて、何が言いたいのかと申しますと、やったらやっただけで終わりにしてしまていいのでしょうか?ということです。

 『反省や見直しはさせていますよ・・・』

 まあそれは当然のことですよね。生徒側としても、点数が悪ければ、次は点数を上げたいと思います。ただ、その反省や見直しに先生は関与してあげなくて良いのでしょうか?

 生徒にやっておきなさいといったところで、ここでもまたモチベーションの高い生徒でもない限りは、悪かったテストを見直そうとはおもわないかと思います。自分の弱いところを見極めなくてはならないのですから、できればその点数は見なかったことにして、次頑張ればいいってくらいしか感じていないかもしれません。

 そうした反省・見直しで次のテストで生徒はできるようになっているのでしょうか?

 そもそも、塾の授業もそうですが、入試問題が土台になってカリキュラムやテキストができています。いわば、入試問題から学んでいるようなものです。つまりは、テストの結果がどうであったとしても、その内容をみて、学ぶべきところを精査して次回に活かすようにしなければなりません。

 定期試験にしても、模擬試験にしても、そこでできなかった問題をしっかり復習することで、それが弱点補強といったことにつながるのではないでしょうか?

 そう考えていくと、復習にはしっかり時間をかけて学んでいくことが必要なのですが、ここにきてまた問題が生じてきます。それは、復習がおわらないのに、次のテストがすぐやってくるということです。復習もしたあと、それを定着させるための練習も必要になるところで、どうしたものでしょう。

 テスト前になると、そのテストための勉強をすることでしょう。それが定期試験でも模擬試験でも・・・その時間のほうが優先されて、復習がなされずにまた、テストを受けることになり、結果また同じ間違いを犯すといった負のスパイラルが生じていきます。

 どこかの進学校の先生方の中には、何かテストをしていれば安心といった概念があるかのように、頻繁に大きなテストを行っていますが、テスト内容から学ぶ態勢ができていないのなら、むしろテストはやらないほうが良いくらいではないでしょうか・・・

 そして定期試験の解答解説は、正解のプリントを渡して生徒に任せるのではなくて、先生が助けてあげるべきではないでしょうか?なにより、その問題を作って生徒をテストしているという先生の責任がそこにあるように思います。出題した内容については、先生が全責任をもって、生徒たちに解説をしてあげてほしいと思います。

 学力テスト・・・これも一つの学習のためのステップとして、もう少し大事にしてほしい

【31】 能力開発の仕方に工夫が必要

 先日、幼いころからの能力開発において、丸暗記法の問題点をお伝えしました。確かに問題ではありますが、暗記も使い方しだいということができます。したがって、そこに一工夫をいれることで、より効果的になることでしょう。

 実際に、ページをすぐ暗記してしまう生徒にとってすべてが悪いわけではありません。それをうまく活用できれば、問題ないのですが、そこが難しくなるわけです。

 というのも、暗記してしまうので、考えることなく覚えられてしまいます。そこに覚えたことの意味を見出すことなく過ぎていってしまうわけです。

 そこにきて、小学生の内容とかにおいては、考えるというより、暗記がおおいので、結局のところ、成績が悪くなく成長するので、問題に気づくことなく中学にまですすむことでしょう。

 そこで中学にきて、数学などにぶつかると、『考える』必要がでるために成績が悪くなってきて、いままでできていたのになぜできなくなったのか不思議になるわけです。

 そうならないために、早いうちから一工夫が必要となることでしょう。なにが大切なのかというと、ただ覚えるのではなくて、覚えた事柄に意味づけをきちんと行う必要があるわけです。

 丸暗記ではなく、そこに意味をつけるようにして、ほかの知識との関連付けを必ず考えるようにしましょう

(5) 2016年合格体験記③

今回は横浜市立大学医学部の看護学科に合格したOさんの合格体験記をお伝えします。なかなかの長文です。よく書いてくれました。


 『 私は高校2年の3月にHASHIKENに入塾しました。それまでは、ただ何となく勉強していただけだったので、ほとんど基礎が身についていない状態でした。古典や英語の文法を覚えてなく、英語の長文もほとんど読めませんでした。それに加えて、生物は2年の時に学校で選択していなかったのでゼロからのスタートでした。

 すべての科目で基礎から積み重ねていきました。また英語の長文は読み方を先生に教えていただいて、前から読む練習をしていきました。HASHIKENで採用している読解のテキストを繰り返し練習したことが長文を読めるようになった一番大きい理由だと思います。

 最終的にはセンターで英語が7割、古典が9割とれたので安心しましたが、基礎は1・2年でしっかり固めておくべきだと思いました。

 私大の入試では、、第2・第3志望の大学がどちらも不合格で、その時は本当に落ち込みました。でもその分、もう後がないと思い、公立の二次試験の論文対策を頑張れました。

 私大の入試が終わってからは、毎日論文を書きました。医療的知識もある程度必要だとわおあってからは、本を読んで勉強するようにしました。書いた論文はすべて高橋先生に見ていただいたのですが、『印象が薄い』といわれることがおおく、なかなかうまく書けませんでした。

 しかし、先生が文章一つ一つに細かくアドバイスをくれたり、例をあげて説明してくださったおかげで、コツをつかめるようになりました。また、授業後や授業前の短い時間でも丁寧にアドバイスをしてくださったので、本当に感謝しています。そのおかげで第一志望に合格することができました。

 大学に入ってからは、まず看護師の国家資格を目指して頑張ります。高校3年間の反省を活かして、大学4年間を無駄にしないように看護師になってからのことを考えて、たくさんのことを吸収していきたいです。

 患者さんと信頼関係を築き、心に寄り添える看護師になれるように日々の勉強を頑張っていきたいと思います。

 先生方、チーフさん、1年間ありがとうございました。 』


彼女もよく頑張った生徒でした。特に、授業の出席をしっかりしていたのが印象深いですね。ほんと毎日コツコツタイプでした。中ほどで、医学的知識が必要になって自分で本を読んで勉強した様子がありましたが、そこが大事ですよね。自分で問題をみつけて、その解決方法をかんがえて実行すること・・・それがHASHIKENが目指すアクティブラーニングです。

最後のほうには、将来の目標とする看護師像がかかれていますが、彼女の明るい性格などを踏まえても、十分到達しうる目標だと思います。

将来、実際に看護師になって、いろいろ辛いことがあるかもしれませんが、そのときには、ここに書かれていた初心を思い出して、また先へ進んでいってほしいと思います。

『患者さんの心に寄り添える看護師』・・・素晴らしいですね。

【30】 幼いころの能力開発目的の暗記法の弊害

 能力開発の目的で幼いころから暗記術を学んでこられた方、もしくは学ばせている親御さんもおられることでしょう。その学び方ですが、本当に将来の学力に良い影響がでるか疑問に思われたことはないでしょうか?

 たとえば、周期律表を水素からずっと覚えていったとします。それぞれには何の意味もなくただ暗記するという形です。そうすると周期律表に穴埋めでそこに入る元素は何かと問われる場合は問題ないでしょうが、それぞれの周期の意味や族の意味がわからないと、ただ暗記しただけになってしまいます

 ほかの知識との関連を持たせずに、ただ暗記する方法は、いろいろあるようですが、残念ながらそれが、大学入試などにおいては、問題となる場合が多くなっています。

 そのような生徒にとって、テキストもある意味暗記物になってしまうので、その文章の内容を理解せずにただ暗記することになります。そこに書いてあることはわかるのですが、それが何を意味するのかなどは考えていません。したがって、応用が利かなくなるわけです

 極端な例かもしれませんが、六法全書を丸暗記することはできますが、それをどのように適用したらよいかはわからないということです。ただ、どこには何がかいてあるかはわかるといったことです。

 これが、また幼いころに学んだ勉強法であったりするので、その修正がまた難しくなります。暗記ではなくて、理解して読み込むことが大事なのですが、その思考パターンが、それまでの丸暗記法によって阻まれてしまうことが多いのです。

 それを脱却するには、かなりの努力と時間を必要としていきますが、よりコミュニケーションをとって、学んだ内容を確認していくことが必要でしょう。

 考えないで暗記することよりも、暗記できなくても考えることの方が王道のようにおもうのですが・・・

【29】 SSシステムと『自習』の違い

 何度もアクティブラーニングについてはお伝えしていますが、その本質をどのように育てるかを考えておきたいと思います。

 自分から調査して学ぶスタイルを確立するためには、一斉授業のような受け身の勉強ではどうしてもむずかしいことでしょう。さらに、“なんちゃってアクティブラーニング”のような、それをうたってはいるものの、実質的には何もたいしたことを行っていない場合も論外といえます。

 そこでSSスタイルを私たちは授業展開してます。生徒が自ら学び、調べ、学力アップにつなげていくことが可能です。

 そのときに勘違いしてほしくないところは“自習”とはちがうということです。中には表面だけで判断して、自習だといわれる方がいます。果たしてそうでしょうか?

 では皆さんが行っている、またはイメージしている自習とはどのようなものでしょうか?

 「自分でテキストをべんきょうすること」

 といった答えが返ってくるでしょうか・・・

 では、そのいわゆる“自習”では、何を勉強しますか?またどのようなバランスで勉強しますか?学んだことはきちんと定着していることをどのように確認できますか?

 これらは、すべて自己管理に任されているといえるでしょう。そこにはどんな問題がありますか?

 “自習”を行う際に、求められるのは、自主性とモチベーションを高く保つことが必要です。

 ① 今、そのテキストを勉強していることの目的を、入試までのスパンを考えて、認識しているでしょうか?

 ② また、勉強は好きな教科に偏りがちです。むしろ苦手教科に時間をかけることができますか?

 ③ さらに、学んだことのチェックはどのように行っていますか?テストをしてみたところで、自分に甘い場合は、それは目的をなさないことになりかねません。

 まずはこの点をSSシステムはクリアしていることを認識していただきたいと思います。この3つの基本事項は、講師がトレーナーとなることで、可能となります。

 さらに、SSシステムはそれでおわりません。学んでいること以上の知識や技術を担当の講師が教えていきます。テキストには書いていない事柄や、解法を教えてゆきます。

 つまりは、テキストから学べることは自分でまずは学んでください。(もちろんわからないところは解説します)先生はそれ以上の事柄を教えて、解法のコツをお伝えしますというのが基本コンセプトです。

 自分で学べることは、まず自分で学ぶ。調べる。練習する。それ以上の応用、創造、識別にかんしては、先生とともに考えましょう。といった感じです。

 自習ではなく、毎回なにか新しいことを学べなければ、授業ではないと思われている方は、何か新しい発見などには、気がつくことはないことでしょう。常に、すでにだれかが学んだことをトレースしているだけにすぎない、いわば`東大までの人’になることでしょう。

 アクティブラーニングの本質を実践するために、SSシステムは有効な方法といえるでしょう。

(4) 2016年合格体験記②

ここにきて、国公立の発表があり、合格した生徒の声をお伝えしたいと思います。御茶ノ水女子大学の生活科に合格したMさんの合格体験記をお伝えします。


『 私はHASHIKENで1年間卒業生として勉強し第1志望の御茶ノ水女子大学をはじめ、すべての受験校に合格することができました。

 現役時代は、他塾に通っており、11月まで部活に打ち込んでいました。基礎力もなく、どういう勉強をすればよいかもわからなかったので、結果は全敗でした。

 その後、予備校を決めるとき、基礎を重視する方針やCM、弱点ノート、まとめノート、さらに少人数制で生徒一人一人とコミュニケーションをとって合格までのプロセスを話し合ってくれる点、すべてが魅力的で自分に合っていると思い、すぐにHASHIKENで1年間頑張ろうと決めました。

 入塾して一気に成績が伸びましたが、秋ごろから現役生の伸びについていけず、苦しみました。その後も大事なセンターで力を出せず、自信をなくしかけました。

 しかし先生方は常に私を信じてくださったので、わずかながらも希望をもって対策し、試験に臨みました。

 結果、センターリサーチでD判定から逆転合格を成し遂げることができました。

 卒業生での受験勉強生活は、辛く苦しかったですが、HASHIKENに入って信頼できる塾長先生、チーフ、先生方に出会えたこと、合格という結果で恩返しできたことは、私の中で本当に貴重な経験となりました。

 本当に、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。 』


このような経験談を書いてくれました。去年はすべて不合格でしたが、今年はすべて合格!と本当によかったですね。

彼女のよかったところは、当初のスケジュールに遅れることを許さなかったことです。

最初の一か月で当初の予定通りに進めなくなると、修正を余儀なくされることがあるのですが、彼女の場合は、『遅れを取り戻すので課題を増やしてください』といっていたのが印象的でした。

本当に、やるべきこと・・・やらなくてはならないことをしっかり理解し、それを実行することができることは、間違いのない合格への道ですね。

さらにもう一つ、そのスケジュールを実現させるべく、毎日長時間の自習時間をきっちり行っていったのは大きな要因です。

卒業生となると生活のリズムが乱れがちです。さらに自習も、質と量ともに良い自習時間を送ることができないことが多いのですが、彼女は、その自己管理が素晴らしかったといえます。

毎日午前10時にはきて、自習室に入り、授業時間も含めて夜9時半までみっちり集中して勉強していました。自習時間をしっかり守れるのは大きな合格への必要条件です。

そんな合格への道筋を着実に進めるよう、私たち講師陣がサポートしていくのが、SSシステムです。