【28】 高卒生の英語力の低下

ニュースで高校卒業時の英語力が中学3年生より低いという結果が報告されました。これは大事といえるでしょう。

 というのも、2020年の入試制度改革において、英語は目玉になる主要教科で『読む・聞く・書く・話す』といった要素を取り入れていく予定で、それにしたがってアクティブラーニングとして動いている学校もあるわけです。

 そこにきて、むしろ学力が落ちているとなると、まったく根本から変えていかなくてはならないことがわかるでしょう。

 そもそも、アクティブラーニングもそうですし、以前のゆとり教育、さらには小学校における英語教育など、上の方々はいろいろな提案をされて、実施するように指導してこられています。

 ただ、実際の教育現場でそれを実行するにあたって、何をどのようにしたらよいのかといった指針が非常に弱いために、各学校によってその浸透具合も、先生たちの温度もかなり違ってきてしまうわけです。

 その結果、やったのかやらなかったのかわからないまま進めている状況になります。さらには、現場独自のやり方でやってみて、本当にそれが効果があるのかわからない状況で行っていかなくてはなりません。

 現場は大変な状況です。うまくいけばいったで、それを統一化してほかの学校に浸透させるようにいわれ、うまくいかなければ、その現場の責任だといわれ、いずれにしても割の合わない状況でしょう。

 この縦社会が少しでも改善されることを願うばかりです。

(3) 2016年合格体験記①

今回は、つい最近の合格者の合格体験記をお伝えしたいと思います。次の体験記は、今年の合格者の一人で、国際福祉大学に合格した生徒のY君です。


『 私は高校3年になった5月頃、HASHIKENに入塾しました。2年生までは文系で、3年になって医療系の大学を目指そうと決めてから理系に転換しました。

HASHIKEN流の勉強法と、各教科の先生の熱いご指導により、当初40ほどしかなかった偏差値も、最終模試では平均55、良い教科では60まで上げることが出来ました。

理系に転換した不安や目指す所への焦り等で、なかなか勉強が手につかない時間も有りましたが、塾長先生をはじめとした講師の方々による熱いサポート、何よりチーフからの日々の後押しと応援がとても力になり、毎日の学業に集中して取り組むことができました。

そして、私は一年間HASHIKENで培った勉強法を最大限利用し、日々学び能力を上げ続けました。その結果として、私は倍率14倍や16倍の高き壁を乗り越えて無事目標とする、理学療法学科があり、第一志望であった国際医療福祉大学に入学することができました。

しかし、私の目指す所は大学入学ではなく、国家試験に合格して、理学療法士になることです。このHASHIKENで培った勉強法、カラーマーキングやまとめノート、高速学習等を余すところなく活かし続け、国家資格に合格し、困っている人の為、働ける大きい人材として最高の理学療法士になります。

本当に一年間ありがとうございました。4年後、理学療法士になり大きくなった姿を見せられるようこれからも頑張り続けます。          』


彼は本当にまじめで、素直でした。そのため、HASHIKENで提案する学習法やカリキュラムをしっかり行ってくれました。ここが一番の合格のツボですね。

いわれたことを理解してしっかりと目的を持って行うこと・・・簡単なようで難しい事かもしれません。ぜひ今後も、その特質を活かしていってほしいと思います。

【27】 大学入試2020年問題

 今回は2020年の入試に関する内容をお伝えしたいと思います。

 おおきな骨子としてはセンター試験を廃止して、学力診断テストを高校に在籍中に行うということです。その内容もマークシートではなくて、記述式となります。

 いままでお伝えしてきたとおり、数学の入試においてはあきらかに記述になることは歓迎すべきことです。しかし、採点を考えた場合、どうなるでしょうか。あれだけの受験者の解答を採点者がいて採点することができるのでしょうか

 しかもその採点基準は、最終的にはどんなに頑張っても採点者の主観などがはいりかねません。そうなるとどんなことが起こりかねないでしょうか。

 そこには、その学校の求めている人を選別することになりかねません。客観的数値で今までは振り分けられていたところを、その大学、採点者の主観で採点が許されるということになるとここに大きな問題が生じてきます。

 簡単に言うと採点者が入れたい人を合格にすることができるようになるということです

 それによって何が生じるでしょうか?

 たとえば、かなり極論になりますが、医学部の入試を考えた場合、入学後の寄付金の期待できる人や両親が同じ職業の人を合格にするようになるということです。それを避けるようにしても、すべてをきれいに除くことはできないでしょう。

 したがって、何が起きるかというと、経済格差も広がり、かなり偏った状況になるわけです。そうならないことを期待したいのですが・・・

【26】 分数の計算のできない技術者

 先日分数の計算ができない技術者が4割以上いたというニュースがありましたが、このブログを読んでこられた方々には驚くことではないことはわかるのではないでしょうか。社会人になるまで、かなり気楽な道を選んで到達する人がいることをお伝えしてきました。実際その人たちは、技術者として役立つのでしょうかね・・・。

 分数の仕組みを理解できない人が果たして、プログラムのルーチンを理解できるのかは疑問ですが、またそこもある意味セーフティネットがあるんでしょうね~。

 「数学なんて生活の何の役にたつんだ!」

 とかいっておられる方々が、それらの生徒を育てる温床になっているようにおもいます。

 さらに、最近は大学の授業出席を両親に通達することが、ニュースになっていました。なぜそのような必要があると思いますか。大学生なら勉強しているに決まっているでしょうって思われるかもしれませんね。

 ここまでお話ししてきたように、一部の生徒の中には大学生とは名ばかりで、勉強よりもバイトやほかのことに時間をかけている生徒が多いからです。そんな生徒がどのように単位を取るかは、この記事のバックナンバーをご覧ください。そのような生徒が、結局のところタイトルのような生徒になるのです。

 企業に役に立つ人材を育ててほしいという経済界からの要望が多いのですが、当の大学生の一部にはその認識はかなり薄いようです。本当に勉強しているのかどうか・・・大事なことですよね。

 理系の生徒はある程度そのような統計で問題を把握できましたが、文系の生徒はどのような指標があるのでしょうか・・・もしそんな指標があったとしたら、かなりすさまじい結果がでそうなきがしますがいかがでしょう・・・

【25】 映像授業のモチベーション

今日はSS授業と衛星授業・映像授業との違いをお話ししておきたいと思います。後者も最近はメジャーになりつつありますね。

 さて、映像授業はほんとうにそれだけで学力がつくのでしょうか

 担当の方に聞くと「内容をチェックするテストをしています」ということで、きちんと学習できていることを主張されますが、いやいやポイントはそこではありません。

 『授業時間を集中して勉強できているか』ということです。

 チェックテストをしても、集中できていなければ、当然得点できません。その時はだれが教えるのでしょうか?もし事務の方しかいなければ無理ですし、そこで講師が教えるのでしたら二度手間になるわけです。

 つまり、授業時間できちんと学習できなければ目的が達せられないということになります。それは可能でしょうか・・・

 たとえば、テレビでドラマをみるとしましょう。その番組が面白かったり興味があれば、集中して最後までみられますが、そうでなかったら、途中で寝てしまったりするのではないでしょうか。映画館で映画を見るときはもっと悲惨ですね。せっかくお金まで払ったのに面白くなかったら、時間もお金も無駄になってしまうわけです。

 つまり、映像授業中に最後まで集中できるかは、その内容に対する観る側のモチベーションが大きくかかわるという事になります。そこで、勉強することにどれだけモチベーションを上げることができますか?弱点補強とかの教科になると、いやいやながらなんとか我慢して勉強しようとするわけです。そんなモチベーションで映像授業を最後まで集中するのは可能なのでしょうか・・・

 集中できるように、講師側が臨場感を持たせるよう努力していると主張されるかたもおられるでしょう。確かに臨場感は、目の前でその講師が教えている場合は間違いないのですが、とかく映像となると・・・

 また集中させるために、講師側もいろいろなパフォーマンスをするわけですが、学習内容以外のことで、なんとかひきつけて、その合間に、教科内容に言及するということがあります。それも、なんか違う気がしますが・・・

 そこで私たちの見方としては、それらの授業はあくまで手段や道具でしかないと考えています。いわば、一冊のテキストと同じ位置づけです。ですから、それらを取り入れるにしても、それらを統合するコンシェルジュのような存在が必要不可欠であると考えています。

 次回、その必要性についてもう少しお話ししたいと思います。