【29】 SSシステムと『自習』の違い

 何度もアクティブラーニングについてはお伝えしていますが、その本質をどのように育てるかを考えておきたいと思います。

 自分から調査して学ぶスタイルを確立するためには、一斉授業のような受け身の勉強ではどうしてもむずかしいことでしょう。さらに、“なんちゃってアクティブラーニング”のような、それをうたってはいるものの、実質的には何もたいしたことを行っていない場合も論外といえます。

 そこでSSスタイルを私たちは授業展開してます。生徒が自ら学び、調べ、学力アップにつなげていくことが可能です。

 そのときに勘違いしてほしくないところは“自習”とはちがうということです。中には表面だけで判断して、自習だといわれる方がいます。果たしてそうでしょうか?

 では皆さんが行っている、またはイメージしている自習とはどのようなものでしょうか?

 「自分でテキストをべんきょうすること」

 といった答えが返ってくるでしょうか・・・

 では、そのいわゆる“自習”では、何を勉強しますか?またどのようなバランスで勉強しますか?学んだことはきちんと定着していることをどのように確認できますか?

 これらは、すべて自己管理に任されているといえるでしょう。そこにはどんな問題がありますか?

 “自習”を行う際に、求められるのは、自主性とモチベーションを高く保つことが必要です。

 ① 今、そのテキストを勉強していることの目的を、入試までのスパンを考えて、認識しているでしょうか?

 ② また、勉強は好きな教科に偏りがちです。むしろ苦手教科に時間をかけることができますか?

 ③ さらに、学んだことのチェックはどのように行っていますか?テストをしてみたところで、自分に甘い場合は、それは目的をなさないことになりかねません。

 まずはこの点をSSシステムはクリアしていることを認識していただきたいと思います。この3つの基本事項は、講師がトレーナーとなることで、可能となります。

 さらに、SSシステムはそれでおわりません。学んでいること以上の知識や技術を担当の講師が教えていきます。テキストには書いていない事柄や、解法を教えてゆきます。

 つまりは、テキストから学べることは自分でまずは学んでください。(もちろんわからないところは解説します)先生はそれ以上の事柄を教えて、解法のコツをお伝えしますというのが基本コンセプトです。

 自分で学べることは、まず自分で学ぶ。調べる。練習する。それ以上の応用、創造、識別にかんしては、先生とともに考えましょう。といった感じです。

 自習ではなく、毎回なにか新しいことを学べなければ、授業ではないと思われている方は、何か新しい発見などには、気がつくことはないことでしょう。常に、すでにだれかが学んだことをトレースしているだけにすぎない、いわば`東大までの人’になることでしょう。

 アクティブラーニングの本質を実践するために、SSシステムは有効な方法といえるでしょう。

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