【28】 高卒生の英語力の低下

ニュースで高校卒業時の英語力が中学3年生より低いという結果が報告されました。これは大事といえるでしょう。

 というのも、2020年の入試制度改革において、英語は目玉になる主要教科で『読む・聞く・書く・話す』といった要素を取り入れていく予定で、それにしたがってアクティブラーニングとして動いている学校もあるわけです。

 そこにきて、むしろ学力が落ちているとなると、まったく根本から変えていかなくてはならないことがわかるでしょう。

 そもそも、アクティブラーニングもそうですし、以前のゆとり教育、さらには小学校における英語教育など、上の方々はいろいろな提案をされて、実施するように指導してこられています。

 ただ、実際の教育現場でそれを実行するにあたって、何をどのようにしたらよいのかといった指針が非常に弱いために、各学校によってその浸透具合も、先生たちの温度もかなり違ってきてしまうわけです。

 その結果、やったのかやらなかったのかわからないまま進めている状況になります。さらには、現場独自のやり方でやってみて、本当にそれが効果があるのかわからない状況で行っていかなくてはなりません。

 現場は大変な状況です。うまくいけばいったで、それを統一化してほかの学校に浸透させるようにいわれ、うまくいかなければ、その現場の責任だといわれ、いずれにしても割の合わない状況でしょう。

 この縦社会が少しでも改善されることを願うばかりです。