【25】 映像授業のモチベーション

今日はSS授業と衛星授業・映像授業との違いをお話ししておきたいと思います。後者も最近はメジャーになりつつありますね。

 さて、映像授業はほんとうにそれだけで学力がつくのでしょうか

 担当の方に聞くと「内容をチェックするテストをしています」ということで、きちんと学習できていることを主張されますが、いやいやポイントはそこではありません。

 『授業時間を集中して勉強できているか』ということです。

 チェックテストをしても、集中できていなければ、当然得点できません。その時はだれが教えるのでしょうか?もし事務の方しかいなければ無理ですし、そこで講師が教えるのでしたら二度手間になるわけです。

 つまり、授業時間できちんと学習できなければ目的が達せられないということになります。それは可能でしょうか・・・

 たとえば、テレビでドラマをみるとしましょう。その番組が面白かったり興味があれば、集中して最後までみられますが、そうでなかったら、途中で寝てしまったりするのではないでしょうか。映画館で映画を見るときはもっと悲惨ですね。せっかくお金まで払ったのに面白くなかったら、時間もお金も無駄になってしまうわけです。

 つまり、映像授業中に最後まで集中できるかは、その内容に対する観る側のモチベーションが大きくかかわるという事になります。そこで、勉強することにどれだけモチベーションを上げることができますか?弱点補強とかの教科になると、いやいやながらなんとか我慢して勉強しようとするわけです。そんなモチベーションで映像授業を最後まで集中するのは可能なのでしょうか・・・

 集中できるように、講師側が臨場感を持たせるよう努力していると主張されるかたもおられるでしょう。確かに臨場感は、目の前でその講師が教えている場合は間違いないのですが、とかく映像となると・・・

 また集中させるために、講師側もいろいろなパフォーマンスをするわけですが、学習内容以外のことで、なんとかひきつけて、その合間に、教科内容に言及するということがあります。それも、なんか違う気がしますが・・・

 そこで私たちの見方としては、それらの授業はあくまで手段や道具でしかないと考えています。いわば、一冊のテキストと同じ位置づけです。ですから、それらを取り入れるにしても、それらを統合するコンシェルジュのような存在が必要不可欠であると考えています。

 次回、その必要性についてもう少しお話ししたいと思います。