【16】 予想以上にひどい状況の青田買い

 最近、明らかになった青田買いのニュースがありました。模擬試験の結果だけで、合格を内定させる大学がありましたね。一応一般入試を形だけでもうけてくださいとのことでしたので、実際の一般の合格最低点より内定合格者の中には点数が低い生徒がいたとか・・・ほんと一生懸命勉強して一般入試を受けた生徒がかわいそうな話です。

 その大学関係者の方にお伝えしておきたいのは、間違いなく一般入試で入ってきた生徒のほうが、将来その大学にとって良い結果を出すと思います。やっぱり一般と内定では、勉強量が格段と違います。特に、最後の半年間の伸びは、内定もらってふらふらしている生徒より、段違いの学力の伸びを記録します。

 まあそれでも、生徒確保が最重要ってことっですよね。生徒が集まらなければ、経営も破たんするわけですから・・・それをうまく利用する生徒がいることに問題があるといえばそうなんでしょうけどね。

 ところで、このような状況にも関わらず、新しい大学ができてきています。少子化が進む中でかなり疑問が残りますが、ある雑誌にはその理由がこのように書かれていました。

 「少子化が進んでいても、より大学進学を目指す生徒の比率が高くなってきているので必要なんです」

 だそうです。なんか苦しい言い訳のようなきがしますがいかがでしょう。

 大学進学をめざす生徒が増えている・・・まあ百歩譲ってそうであるとしても、その増えている生徒の学力や忍耐力はどうなのでしょう。

 つまり私が言いたいのは・・・

 そんなに勉強しなくても大学はいけるんだから、とりあえずいってみるか。

 でもあまり勉強はしたくないので、推薦やいろいろ考慮してくださいね

 といういわゆる『考えない大学生』を増加させるだけに過ぎない気がします。

 少子化が進む中でそんな生徒のわがままも受け入れくてはならない現状は間違っているように思うのですが・・・

【15】 2学期の始まりは8月なのはなぜ?

今回は、2学期の始まりが最近は8月中になることがほとんどです。8月いっぱいが夏休みというのは、かなりレアな状況です。今日や明日から2学期が始まることが多いようです。なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

 夏休みの短縮の必要が生じたのは、『ゆとり教育』による歪のためといえるでしょう。確かに授業内容は少なくなったのですが、それ以上に土曜日を休みにしたことの授業時間数消滅の影響が多かったということです。そこで仕方なく、長期休暇を削るという事になりました。

 なら土曜日の授業を復活させたらどうか・・・それはかなりの抵抗にあう事でしょう。どこからその抵抗があるかというと、主に管理職や事務方の方々から苦情が来ることでしょう。役所は土曜日が休みなのに、同じ公務員の私たちはなぜ土曜日に仕事しないとならないのか・・・そもそも週休二日にしたかったのは、そのような人たちの主張が大きかったとの話があります。

 まあいずれにしても既得権益に近いのかもしれませんが、土曜日を授業時間に戻すのはかなりの時間がかかりそうです。場所によってはその方向性もあるようですが、はっきりとしたところまでは来ていません。

 このように考えていくと、ほんと大人の都合で子供たちの環境が変わってきているんですね。

 そこにきて、公立がやるなら私立は負けていられないと、通常土曜日も授業がある私立の学校も短縮して授業を始めるようになり、2学期8月スタートがスタンダードになったわけです。やはり私立はカリキュラムが比較的自由な上に、勉強時間も多くなるわけですね。

 夏休みはほぼ一か月・・・大人の都合に翻弄される子供たちに取っては、さびしい限りですね。